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鼎談(皮膚アレルギーフロンティア)

経皮感作と口腔アレルギー

藤枝重治森田栄伸横関博雄

皮膚アレルギーフロンティア Vol.12 No.3, 36-44, 2014

「感作経路による小麦アレルギーの病態の相違」「横関」本日は「経皮感作と口腔アレルギー」をテーマに,森田栄伸先生,藤枝重治先生にお話をうかがいたいと思います.以前までは,食物アレルギーは経口摂取された食物の抗原が経粘膜的に感作されることが常識とされていました.しかし,2008年にLackらの「二重抗原曝露説」が発表され,経皮感作と経口感作の2つの機序が複雑に絡み合っている可能性が示され,これまでの固定概念が崩れました.また,それとほぼ同時期に,フィラグリンの遺伝子多型がアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis;AD)の発症に重要な因子であることがわかり,皮膚バリア機能に注目が集まりました.その後,2011年にはピーナッツアレルギーとフィラグリンの遺伝子多型との関連を示す報告もあり,現在ではADのみならず,幅広いアレルギー疾患で皮膚バリア機能障害,あるいは皮膚バリア障害に伴う経皮感作が注目されてきています.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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