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特集 口腔アレルギー

特集にあたって

横関博雄

皮膚アレルギーフロンティア Vol.12 No.3, 5, 2014

口腔アレルギー症候群(OAS)は現在,診断基準,診療ガイドラインも策定されておらず対応に困る疾患の1つである.厚生労働省の森田研究班ではOASを「即時型アレルギーの特殊型で,食物摂取時に口腔咽頭粘膜の過敏症状をきたし,重篤な場合はショックをきたすもの」と定義しており,診療ガイドランも策定予定である.一方,発症機序に関して以前よりOASを含む食物アレルギーは経口摂取された食物の抗原が経粘膜的に感作されると考えられていた.しかし,2008年にLackらの「二重抗原曝露説」が発表され,食物アレルギーでは経皮感作と経口感作の2つの機序が複雑に絡み合っている可能性が示された.また,同時期に,フィラグリンの遺伝子多型がアトピー性皮膚炎(AD)の発症に重要な因子であることがわかり,ADの皮膚バリア障害が重症化する重要な因子と考えられてきた.現在ではADのみならず,アトピー喘息,アレルギー性鼻炎など幅広いアレルギー疾患で皮膚バリア機能障害,あるいは皮膚バリア障害に伴う抗原の経皮感作が注目されてきている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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