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特集 汗とアレルギー

特集にあたって

片山一朗

皮膚アレルギーフロンティア Vol.12 No.2, 5, 2014

発汗研究は従来の生理学的, 形態学的な手法から新たな組織イメージンク法, 免疫学的な方法論を用いた研究が進み, アレルギー疾患の新しい病因論としての汗の重要さが認識されつつある. 本特集では, 最近の研究の紹介と治療への応用を考える機会としたい. 室田浩之先生(大阪大学)には, 二光子顕微鏡を用いた発汗の動的な画像解析から明らかになった発汗制御にかかわる新たな分子機構を紹介していただく. 塩原哲夫先生(杏林大学)には, アトピー性皮膚炎に代表されるさまざまなアレルギー性皮膚疾患と発汗異常のかかわりに関して, きわめて丁寧で綿密な臨床的な観察から明らかにされた新たな病因論と治療介入の方法論を解説いただく. 戸倉新樹先生(浜松医科大学)には, 近年戸倉先生の教室で次々と明らかにされている減汗性コリン性蕁麻疹の新しい発症機序に関して解説いただく. 西澤綾先生(東京医科歯科大学)には, 汗疱における金属アレルギーの役割に関して, 汗中の金属イオン濃度や光コヒーレンストモグラフィー(optical coherence tomography; OCT)を用いた三次元的病変部評価の最新の知見を紹介していただく. 秀道広先生(広島大学)には, 広島大学で近年明らかにされたアトピー性皮膚炎患者における汗抗原の解析結果を紹介していただく. 最後になるが, 横関博雄先生にはわが国における発汗研究のパイオニアであり, 世界的な活躍をされた佐藤賢三先生のご業績を鼎談のなかで纏めていただいたので参考にしていただければ幸いである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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