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佐藤伸一

皮膚アレルギーフロンティア Vol.12 No.1, 48-50, 2014

「SUMMARY」 2011年に日本皮膚科学会にて策定された「蕁麻疹診療ガイドライン」では, 通常量の抗ヒスタミン薬で十分な効果が得られない場合, 中枢組織移行性が少なく, 鎮静性の低い第二世代抗ヒスタミン薬の増量が推奨されている. しかしながら, 増量に関するエビデンスは十分ではない. そこでベポタスチンベシル酸塩(タリオン(R))を用いて, 通常量では十分な効果が得られない慢性蕁麻疹患者に対し, 増量による有用性を検討する臨床試験が実施された1). その結果, ベポタスチンベシル酸塩の倍量投与は効果の増強をもたらし, 安全性については顕著な眠気の増加を示すことなく, QOLを改善することが明らかとなった. 「はじめに」 蕁麻疹治療の第一選択は非鎮静性抗ヒスタミン薬であるが, その有効率はおよそ60~80%であり, 治療に難渋することも少なくない. 「蕁麻疹診療ガイドライン」(2011年版)2)では, 1剤の抗ヒスタミン薬で効果不十分の際には増量, 変更, 上乗せが選択肢として示されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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