スキルアップのためのQ&A
Q 効果的な保湿剤の使い方を教えてください
掲載誌
皮膚アレルギーフロンティア
Vol.11 No.3 51,
2013
著者名
中島喜美子
記事体裁
抄録
疾患領域
アレルギー・免疫
/
膠原病・リウマチ性疾患疫
/
皮膚疾患
診療科目
アレルギー科
/
膠原病科
/
皮膚科
/
小児科
媒体
皮膚アレルギーフロンティア
「A」皮膚は多くの外環境因子に直接接触するため, "First line defense"として重要な機能を担う. 概ね厚さ10~20μmの薄い膜である角層が体の最外層にあって, 外界からのさまざまな攻撃から守るためには柔軟性を維持する必要があり, 角層における水分保持はバリア機能においても重要である. また, さまざまな皮膚疾患の治療において皮膚の水分量を高めることは非常に大切である. 「1. 保湿剤の種類」健常人およびアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis; AD)患者の皮膚乾燥に対して, ヘパリン類似物質含有製剤保湿剤が最も優れた保湿効果を示すことが報告され1,2), 実際の診療においてそれを実感する. 角層の水分を保つのに必要な因子として, 皮脂膜, 汗, 天然保湿因子, 角質細胞間脂質, ケラチンが知られている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。