アレルギーをめぐるトレンド
舌下免疫療法
Sublingual Immunotherapy
掲載誌
皮膚アレルギーフロンティア
Vol.11 No.3 48-49,
2013
著者名
岡本 美孝
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
アレルギー・免疫
/
耳鼻科疾患
/
皮膚疾患
診療科目
呼吸器内科
/
アレルギー科
/
皮膚科
/
耳鼻咽喉科
/
小児科
媒体
皮膚アレルギーフロンティア
アレルゲン免疫療法は, アレルギー疾患の自然経過を改善させ得る治療として, アレルギー性鼻炎や喘息の治療では位置づけられている. アトピー性皮膚炎に対してもアレルゲン免疫療法は新しい治療法として期待されており, 多数の検討が行われている. しかし, 皮下注射法は一定の評価もされているが, 個々の試験での検討症例数は少ない. 舌下免疫療法については検討した試験そのものが少なく, 現状では評価は困難である. ただ, 安全性が高い新しい治療法として期待はされており, 質の高い臨床試験が求められている. 「舌下免疫療法とは」アレルギー疾患の患者数は依然として増加しており, 睡眠, 就業, 学業への影響から患者のQOL障害が強く, 大きな問題となっている. 近年, さまざまな特徴をもった安全性の高い薬剤の登場などで, 治療手段に向上はみられるものの, あくまで対症療法である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。