国内研究施設紹介
東京大学大学院医学系研究科皮膚科学
皮膚アレルギーフロンティア Vol.11 No.1, 44-45, 2013
「最先端かつ多様な研究が展開されている皮膚科学教室」当教室では, 研究は患者に直接役立つ臨床研究, そして時間がかかっても将来患者に還元できるような基礎研究を幅広く展開している. 私の専門領域は強皮症であるが, 教室では強皮症のみならず, アトピー性皮膚炎, リンパ腫, 創傷治癒, 乾癬, 悪性黒色腫など幅広く力を入れ, 研究分野の多様性を創り出すように心がけている. 現在, 当教室での研究は主として研究室単位で運営されている. 研究室は5つあり, 門野岳史准教授, 菅谷誠准教授, 多田弥生非常勤講師(佼正病院部長), 浅野善英講師, 藤田英樹講師がそれぞれ研究室のチーフを務めている. それぞれの研究室では数多くの研究プロジェクトが進展しているが, 以下におもなものをごく簡単に挙げる. 門野研究室では, 従来腸管における炎症細胞浸潤に寄与していると考えられていたβ7インテグリンが皮膚血管炎に関与していることを明らかにした.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。