対談
アトピー性皮膚炎今昔―強皮症研究から見えるもの―
掲載誌
皮膚アレルギーフロンティア
Vol.10 No.3 38-44,
2012
著者名
古江増隆
/
尹浩信
記事体裁
抄録
疾患領域
アレルギー・免疫
/
膠原病・リウマチ性疾患疫
/
皮膚疾患
診療科目
アレルギー科
/
皮膚科
/
小児科
媒体
皮膚アレルギーフロンティア
「CENTRAL PERSON」古江(司会)強皮症とアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis; AD)は異なる疾患ですが, どちらも免疫性疾患であり, 通底しているところがあるかもしれないと考えられます. 本日は, 強皮症の専門家である熊本大学の尹先生とともに, 両疾患を比較しながら, ADのとらえ方の変遷について話し合っていきたいと思います. 「われわれが皮膚科医になった頃のアトピー性皮膚炎と強皮症」「古江」私が皮膚科に入局した1980年頃は, ADはステロイド外用薬で治療をして問題のない病気だという印象でしたが, 米国留学に行き, 戻ってきた頃にはADの患者さんは社会的問題として取り上げられるほど増加していました. 尹先生の印象は, どうでしたか. 「尹」私が皮膚科に入局した1990年は, すでに古江先生がアトピー外来を開設されていて, ADの患者さんが非常に多かったと記憶しています.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。