要 約
約10年前,科学者のあいだで「免疫学の大切な課題はやり尽くされてしまった」という風潮があった.しかしながらこの間,Th17や制御性T細胞などの新たなT細胞サブセットの同定,皮膚樹状細胞サブセットの新たな役割の解明,自然免疫という新学問領域の台頭,好塩基球の新規役割の解明,形質細胞様樹状細胞などの新規免疫細胞サブセットの同定など多数の重要な発見がなされた.また,免疫細胞の動態をライブイメージングすることも可能となった.免疫反応を理解するうえでの重要な新規ツールの開発に伴い,基礎研究の成果が皮膚免疫・アレルギー学の発展に直結し,現在は生物学的製剤を用いた分子標的治療法までもが臨床応用される時代となった.
全文記事
皮膚アレルギー:この10年を振り返る
基礎アレルギー:この10年を振り返って
Recent advance in cutaneous allergy
掲載誌
皮膚アレルギーフロンティア
Vol.9 No.3 7-11,
2011
著者名
椛島健治
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
アレルギー・免疫
/
皮膚疾患
/
小児疾患
診療科目
アレルギー科
/
小児科
媒体
皮膚アレルギーフロンティア
Key Words
T細胞
/
樹状細胞
/
自然免疫
/
ライブイメージング
/
生物学的製剤
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。