要 約  皮膚筋炎におけるアレルギー的側面を解説した.皮膚筋炎においてIgE値が高値を示す例があり,小児においてはアトピー性皮膚炎の合併が考慮されるが,成人例ではアトピー性皮膚炎などIgEの高値を認めない症例も報告されている.臨床像からは光線アレルギーの存在も考えられるが,その特徴について,過去の研究および過去の臨床報告から推論した.感染アレルギーが原因であるとされる成人スティル病で臨床像が皮膚筋炎に類似する症例が多数報告されており,その異同につき解説した.