要 約
2006年に,皮膚のバリア機能を司るフィラグリン遺伝子変異が一部のアトピー性皮膚炎患者に認められたことを契機に,アトピー性皮膚炎の原因のひとつとしてバリア破壊が関与していることが認知されるに至った.ヒトと同様にフィラグリン遺伝子に変異を有するflaky tailマウスは,乾燥肌,湿疹様皮膚炎,IgE上昇などのヒトのアトピー性皮膚炎と同様の症状を呈した.また,ダニ抗原曝露により,野生型マウスに比べて著明なアトピー性皮膚炎様の臨床症状が誘発された.今後,flaky tailマウスがアトピー性皮膚炎の病態解明などに有用な新たなモデルとなることが期待される.
全文記事
ADモデル
Flaky tail マウス
Flaky tail mouse
掲載誌
皮膚アレルギーフロンティア
Vol.9 No.1 35-38,
2011
著者名
椛島健治
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
アレルギー・免疫
/
皮膚疾患
/
小児疾患
診療科目
アレルギー科
/
皮膚科
/
小児科
媒体
皮膚アレルギーフロンティア
Key Words
皮膚バリア
/
フィラグリン
/
アトピー性皮膚炎
/
Flaky tailマウス
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。