石黒 本日は,全国各地方で関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)診療に力を入れておられる整形外科医の先生方にお集まりいただきました.早いもので,RA診療に大きなインパクトを与えた生物学的製剤が発売されてから10年が経過しました.この10年間のRA診療を総括し,最後に将来展望までお話をしていきたいと思います.
石黒 まず,生物学的製剤の登場により,治療がどのように変わったか,また関節評価,とくに画像による診断技術やその重要性はどのように変化したのか,先生方のお考えをお聞かせいただけますでしょうか.
西田 やはり一番の変化はRAが薬物治療でも改善し得る疾患になったことだと思います.それに伴い新しい画像評価が行われるようになり,また手術も変化してきました.生物学的製剤の導入により,早期診断,早期治療を行わなければいけないという治療戦略が生まれ(図1),また薬物治療の効果判定のためにも,画像評価が非常に重要な位置づけとなってきました(表1).

