―関節エコーの導入により,クリニックにおけるRA診療にどのような変化がもたらされたでしょうか.  滑膜炎を画像としてとらえることが可能になったため,より自信をもって患者さんに説明ができるようになりました.X線検査だけでは早期診断はできませんし,またMRIは患者さんに無理な体勢で30分ほど我慢してもらわなければいけませんから,撮影ができないこともありました.しかもMRIで滑膜炎を判断するには造影剤を使用する必要がありますが,造影剤は患者さんのストレスになります.一方,関節エコーは患者さんが楽な体位で撮れるというメリットがあります.