「Summary」CT検査は比較的簡便で侵襲が低く,かつ短時間で広範囲の領域を客観的に評価できることから,脈管疾患における日常診療において必要不可欠な検査である。その目的はスクリーニングに始まり,血管解剖や破格の評価,瘤,解離,狭窄,閉塞などの脈管疾患の診断やその程度に基づく治療適応・治療方針の決定,合併症の評価,治療後のフォローアップなど多岐にわたる。本稿では,脈管疾患におけるCT検査の役割に関して,脈管部位および代表的な疾患(頸動脈,冠動脈,大動脈瘤,大動脈解離,静脈血栓塞栓症,末梢動脈疾患(PAD))ごとに分類して概説する。
特集 日常診療における脈管検査―目的とその意義
6.脈管疾患におけるCT検査の役割
The role of computed tomography for vascular disease
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.15 No.1 46-54,
2016
著者名
上田 達夫
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林 宏光
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安藤 嵩浩
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齊藤 英正
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武田 美那子
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福嶋 善光
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高木 亮
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村上 隆介
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汲田 伸一郎
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
循環器内科
媒体
Angiology Frontier
Key Words
MDCT,冠動脈,大動脈瘤,大動脈解離,PAD
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。