生体は,常に生体の恒常性を乱すさまざまな環境因子や状態による刺激を受けている。この因子や状態がストレスであり,それに対して生体の恒常性を維持しようとする反応がストレス反応である。これらのストレス反応は,原因となる刺激の強さや長さによって身体に与える影響は異なっており,その過剰な刺激はさまざまな組織の恒常性を乱し,組織障害を惹起する。近年,心血管障害の成因として酸化ストレスや小胞体(ER)ストレス,そしてその他のさまざまなストレス反応が注目されている。そこで今号は,「ストレスと心血管障害」を特集テーマとして,さまざまなストレス反応とその心血管障害に果たす役割について,それぞれのエキスパートの先生に解説いただいた。①低酸素ストレスと腎障害,②熱ストレスとメタボリックシンドローム,③糖化ストレス:AGEsと心血管障害,④酸化ストレスと心不全,⑤酸化ストレスと糖尿病性血管障害,⑥精神・心理ストレスと心血管障害と,さまざまなストレス反応や病態の観点から解説いただいた。
特集 ストレスと心血管障害
特集にあたって
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.14 No.3 10,
2015
著者名
井口 登與志
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
/
腎臓
/
精神疾患
/
糖尿病
診療科目
心臓血管外科
/
老年科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
神経内科
/
心療内科
/
小児科
/
一般内科
/
腎臓内科
/
精神科
/
循環器内科
媒体
Angiology Frontier
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。