「Summary」 臨床研究で用いる指標は, (1)クリニカルエンドポイント, (2)サロゲートエンドポイント, (3)バイオマーカーの3つに分けられる. 判定に膨大な症例と長い期間を要するクリニカルエンドポイントの代替としてサロゲートマーカーやバイオマーカーを用いれば, 治療介入の判定が小規模, 短期間になる. genomics, ゲノムワイド関連(相関)解析(GWAS), epigenetics, transcriptomics(mRNA), proteomics, metabolomics, pharmacogenomics, bioinformatics分野での膨大な情報(big data)を駆使することで, 糖尿病の発症予測, 経過, 合併症, 治療方針, 病態生理を個別に特定し, 最適化することが望まれる(個別化医療). (1)糖尿病のバイオマーカーとリスクファクター, (2)糖尿病におけるバイオマーカーの実際, (3)糖尿病におけるバイオマーカーの展望をまとめた.
特集 心血管病とバイオマーカー
糖尿病とバイオマーカー
Diabetes mellitus and biomarker
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.13 No.2 53-62,
2014
著者名
島袋 充生
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
糖尿病
診療科目
眼科
/
神経内科
/
循環器内科
/
一般内科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
媒体
Angiology Frontier
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。