<< 一覧に戻る

特集 CKD-MBDの病態から治療まで

CKD患者の副甲状腺機能とその管理

荒井典子溝渕正英

Angiology Frontier Vol.11 No.4, 30-38, 2012

「Summary」二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)は慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)の主要病態であり, カルシウム感知受容体(CaR)やビタミンD受容体(VDR)の発現・機能異常が深く関与している. 近年では, リン(P)代謝調節因子である線維芽細胞増殖因子(FGF)23の関与も注目されている. 治療薬はP管理目的のP吸着薬, 活性型ビタミンD製剤, シナカルセトが中心となっており, 新規治療薬の開発も進んでいる. 「はじめに」副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone; PTH)分泌促進と副甲状腺細胞増殖を主徴とした二次性副甲状腺機能亢進症(secondary hyperparathyroidism; SHPT)は, 慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(chronic kidney disease-mineral and bone disorder; CKD-MBD)の主要な1病態として捉えられるようになった.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る