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特集 大血管障害抑制の視点からみた糖尿病治療のパラダイムシフト

大血管障害抑制の視点からみたチアゾリジン薬

笹子敬洋植木浩二郎門脇孝

Angiology Frontier Vol.11 No.1, 38-44, 2012

「Summary」チアゾリジン薬のうち, ピオグリタゾンはわが国でも承認されており, 大血管障害の抑制効果を示唆する臨床研究が, メタ解析を含め複数報告されている. 特にPROactive試験から, 2型糖尿病のうち大血管障害の既往を有する症例において, その再発を抑制する可能性が示唆されている. その一方でrosiglitazone(本邦未承認)は, 機序は不明であるものの他の糖尿病治療薬やピオグリタゾンと比較して大血管障害を増加させる可能性が考えられている. 現在, わが国ではピオグリタゾンを血糖治療の中心に据えたJ-DOIT3試験が進行中であるが, さらなるチアゾリジン薬による大血管障害予防のエビデンスが集積されることが望まれる. 「はじめに」インスリン抵抗性改善薬であるチアゾリジン薬は, 大血管障害を抑制する可能性が期待されている薬剤である一方, 大血管障害をむしろ増加させることを示唆する報告もなされている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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