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特集 大血管障害抑制の視点からみた糖尿病治療のパラダイムシフト

大血管障害抑制の視点からみたαグルコシダーゼ阻害薬

永井義夫田中逸

Angiology Frontier Vol.11 No.1, 27-31, 2012

「Summary」糖尿病が大血管障害の主要な危険因子であることが明らかとなっている. しかし, 糖尿病による大血管障害の発症・進展阻止のために「厳格な血糖コントロールが重要である」とは言い切れないのが現状である. 糖尿病と大血管障害の関わりでは, 食後高血糖がその独立した危険因子として注目されており, 食後高血糖を抑えるαグルコシダーゼ阻害薬(α-GI)は糖尿病の発症予防のみならず, 大血管障害発症防止のエビデンスがある. ADA/EASD合同によるコンセンサスステートメントには, 検証された治療法として記載されるには至っていないが, 炭水化物摂取の多いアジア人におけるエビデンスにより, 今後大いに見直されるべき薬剤と考える. 「はじめに」糖尿病に特異的な合併症である細小血管障害の発症は, 慢性高血糖の指標であるHbA1c値ときわめてよく相関する. そして, 血糖値の良好なコントロールによりその発症を抑制できることも明らかになっている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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