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特集 大血管障害抑制の視点からみた糖尿病治療のパラダイムシフト

大血管障害抑制の視点からみたSU薬

熊倉淳小田原雅人

Angiology Frontier Vol.11 No.1, 14-20, 2012

「Summary」糖尿病治療の目的は, 血管合併症などの発症や進展を抑え, 患者のQOLの向上と健康寿命を延ばすことである. 現在, さまざまな大規模臨床試験において, 良好な血糖コントロールが血管合併症を抑制することが明らかになっている. スルホニル尿素(SU)薬は, インスリン非依存状態にある2型糖尿病の治療薬として汎用されており, その種類も多岐にわたる. 最近は肥満に伴うインスリン抵抗性が増えているが, 日本人においては膵β細胞機能の低下が糖尿病の病態に重要な位置を占めていることから, インスリン分泌促進作用のあるSU薬の適応となる症例が多く存在する. 糖尿病治療薬の選択には, できるだけ体重増加をきたさず, また重篤な低血糖を回避しつつ, 可能なかぎりより厳格な血糖コントロールを心がけたい. 「1 SU薬と大規模臨床試験」UGDP(University Group Diabetes Program)は, 1960年代に発表になったスルホニル尿素(sulfonylurea;SU)薬を用いた, 大血管障害発症の検討を行ったはじめての無作為化比較試験である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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