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目でみる血管障害

下肢静脈瘤のレーザー治療<Ⅱ>

川田通広岡﨑泰長近藤庸夫笹栗志朗

Angiology Frontier Vol.10 No.1, 10-13, 2011

はじめに
 現在の下肢静脈瘤レーザー治療(endovenous laser treatment;EVLT)では,レーザー光熱反応による高熱を利用して血管内皮障害を起こし,二次血栓形成を引き起こすといわれている。それにより,静脈逆流血遮断を目的として治療を行う術式である。前号(Vol9.No4)では,レーザー光作用およびレーザー光を使ったEVLTについて,マクロ的な視点に立って解説を行った。
 本稿では,そのレーザー光がレーザー本体から放たれた後,特に血液が充満する血管内においてどのように熱に変化し血管壁へ影響を及ぼすのか,実験例をふまえ解説を行っていきたい。

1 レーザー光の広がりとエネルギー強度

 一般的に,理想的なレーザー光の強度分布がガウス分布で近似できるものとすると,そのピーク値をI0,レーザービーム半径を中心強度のI0の1/e2とするとパワー密度は次式となる。

 ビームの単位時間あたりのレーザー出力をP0(W)とすると,

となる。①,②より,次式が求められる。

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