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特集 腎臓再生医療の現状

特集にあたって

横尾隆

Nephrology Frontier Vol.14 No.2, 9, 2015

再生医療という言葉が世に出てから約15年が過ぎた.その間,iPS細胞の樹立法や組織幹細胞の分離法などが目覚ましく進歩し,当初は夢のような話であった再生医学の臨床応用が分野によって現実味を帯びてきた.我々のような腎疾患診療に従事する者としては,是非とも腎臓分野での進歩により,透析や移植に次ぐ第三極の治療法として,腎臓再生医療が実現する日を待ち望んでいる.しかし,なかなか思ったようには進んでいないのが現状のようである.特に腎臓は構造,機能が他の臓器と比較し複雑であり,残念ながらまだまだ「夢」の段階である.そのなかで,今回の特集では,この夢を現実に変えるため,果敢に挑戦している我が国の研究者に研究の現状を執筆していただいた.また,これからのブレイクスルーに必要なポイントを座談会で取り上げていただいた.まだまだ夢の段階であるが,このような研究者の無謀ともいえる挑戦が,いつの日か結実することを期待してやまない.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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