特集 高齢CKD患者のマネジメント
高齢CKD患者のリハビリテーション栄養の必要性
The need of the rehabilitation nutrition for old CKD patients
Nephrology Frontier Vol.14 No.1, 40-44, 2015
「SUMMARY」高齢CKD患者では,低栄養,サルコペニア,フレイルを認めることが少なくない.そのため,これらの有無と原因を評価した上で,リハビリテーション栄養の考え方で対応することが必要である.サルコペニアの原因は,加齢,活動,栄養,疾患に分類される.リハビリテーション栄養とは,栄養状態も含めて国際生活機能分類で評価を行った上で,障害者や高齢者の機能,活動,参加を最大限発揮できるような栄養管理を行うことである.
「Ⅰ はじめに」高齢者では,併存疾患(消化管疾患,悪性腫瘍,慢性臓器不全など)や加齢による摂食嚥下機能低下,味覚と嗅覚の低下,歯を含めた口腔機能低下などのために低栄養を認めやすい.認知症やうつ病といった精神要因,併存疾患による多剤内服や薬剤副作用といった薬剤要因,また,独居や介護不足,経済的問題といった社会要因も,高齢者の栄養状態に悪影響を与える.また,高齢者ではサルコペニアを1~33%に認める1).
「KEY WORDS」サルコペニア,低栄養,フレイル,悪液質,PEW
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。