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特集 高齢CKD患者のマネジメント

(座談会)多くの問題点を抱えた高齢CKD 患者を正しく診る

柴垣有吾岡田浩一八田告上月正博

Nephrology Frontier Vol.14 No.1, 10-18, 2015

高齢化の進む我が国では,CKD患者の割合においても高齢者が多くを占めるようになってきている.診療に際して気をつけるべき点が多く,また,単に病気を治すだけでなく同時に様々な問題を考えていかなければならない高齢患者について,そのQOL向上のためには取り組むべき課題も多い.本座談会では,高齢者医療にお詳しい先生方をお招きし,注目される問題点や今後の課題についてお話を頂戴した.
「Ⅰ はじめに―高齢者医療における問題点―」
柴垣─透析領域の進歩・発展は目覚ましいものがありますが,患者さんは必ずしもその恩恵を受けているわけではなく,例えば生存率改善には表れていません.その理由の1つとして高齢化があると考えられます.2025年には60歳未満の透析患者は全透析患者の1割未満になると予測されており,虚弱な人の割合が多い75歳以上の患者さんが多くの割合を占めていることが大きな問題です.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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