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特集 高齢CKD患者のマネジメント

特集にあたって

柴垣有吾

Nephrology Frontier Vol.14 No.1, 9, 2015

今回の特集のテーマは高齢CKD患者を取り上げた.読者の先生方もご承知のように,昨今のCKD患者の大多数は高齢者である.透析患者の導入年齢も70歳前後まで上昇し,CKD医療は完全に高齢者医療となっている.さらに,高度腎不全患者や腎炎・ネフローゼ患者は非腎臓専門医の手に負えないと考えられることが多く,必然的に腎臓専門医が主治医・かかりつけ医として腎臓以外の疾患のマネジメントも手掛ける必要が出てくる.実際,高齢者は単一臓器にしか問題がないという人は皆無であり,しかも臓器障害以外に身体機能や認知機能の問題も出てくる.加えて,治療の観点でも,治療のBenefitだけでなく,Harm(Polypharmacyや薬剤副作用)の問題,アウトカムが単に延命や臓器保護だけでなく,QOLやADLの維持という点も考慮する必要に迫られる.よって,医療だけでなく,栄養やリハビリテーションの視点も重要であるし,侵襲的治療(透析導入やステロイド・免疫抑制薬治療)に対する功罪のバランスを取ることも必要となる.このような高齢者におけるCKDをどうマネジメントすべきか,本特集ではそのアウトラインを提示させて頂いた.本特集が多くの先生方の診療の一助になれば幸いである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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