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特集 透析医療と感染症

透析室の患者とスタッフのインフルエンザ感染

Influenza infection of patients and medical staffs in the dialysis room

相澤直輝井関邦敏

Nephrology Frontier Vol.13 No.4, 26-29, 2014

「SUMMARY」透析患者は易感染性であり,感染症による死亡率は依然として高い.インフルエンザのように感染性の高い疾患においては,透析施設における特別な対策が必要となる.患者およびスタッフを感染から守るためには,流行前に予防接種を含めた予防策を立てること,感染発生時に早期発見・早期対応をとることが必要である.2009年に流行した新型インフルエンザへの対応においては,地域を含めたより包括的な対応が必要とされた.今後,より強毒性のインフルエンザウイルス感染の流行に備えて,2009年の新型インフルエンザ流行事例から学ぶことは多い.透析室におけるインフルエンザ感染とその対応について述べる.
「Ⅰ透析患者における感染症」透析患者は易感染性で,感染症重症化のリスクが高い.近年,患者の高齢化,基礎疾患としての糖尿病の増加から,透析医療の現場では感染症の管理が重要な課題となっている.実際,維持透析患者の死因の20.3%を感染症が占め(死因の第2位),その割合は年々増加傾向にある1)(図1).特に呼吸器感染症による死亡のリスクは,健常者の14~16倍高いことが報告されている2).
「KEY WORDS」感染対策,院内感染,予防接種

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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