<< 一覧に戻る

特集 透析医療と感染症

医療ケア関連肺炎

Nursing and healthcare-associated pneumonia

田邊嘉也

Nephrology Frontier Vol.13 No.4, 20-25, 2014

「SUMMARY」透析患者における死亡原因として感染症の占める割合は高く,一貫して増加傾向が継続している.さらに,その約半数が肺炎による死亡である.近年,医療ケア関連肺炎の概念が米国を中心に導入され,我が国でも2011年に「医療・介護関連肺炎(NHCAP)診療ガイドライン」が発行された.そのなかで透析患者に発症した肺炎は定義上NHCAPに属し,耐性菌のリスクも高いため,通常の市中肺炎とは異なるアプローチが必要となる.
「Ⅰはじめに」透析患者は細胞性免疫の低下,食事制限などによる低栄養状態,貧血,代謝性アシドーシスに加え,透析導入原疾患としての糖尿病患者の増加や高齢化など,感染症を併発しやすく,かつ重症・難治化しやすいと言える.さらに,内シャントやカテーテルを介した皮膚由来菌の血流感染が血液透析患者に多く見られる他,腹膜透析ではカテーテル出口部感染や腹膜炎など,いわゆる透析手技に関連した感染症が多く見られる.その他,日和見状態の関与による結核も一般健常人に比べて高いことがあげられる.
「KEY WORDS」透析患者,NHCAP,MRSA,HDAP

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る