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特集 高血圧と腎

世界のガイドラインの動向と我が国のガイドライン

Difference between world and japanese guidelines for treatment of blood pressure

今井圓裕

Nephrology Frontier Vol.13 No.3, 20-24, 2014

「SUMMARY」 2012年~2014年にかけて, 日本腎臓学会(JSN2013), 日本高血圧学会(JSH2014), CKDに関する国際的ガイドライン作成機構であるKDIGO(KDIGO-GL), 欧州高血圧学会(ESH/ESC2013), および全米統合高血圧委員会(JNC-8)が5つのガイドラインを出版した. これらのすべてのガイドラインで, CKD患者の降圧目標が変更された. 蛋白尿がある場合の降圧目標は, 我が国のガイドラインが130/80mmHg未満であるのに対し, KDIGO-GLは130/80mmHg以下, ESH/ESC2013も130mmHg以下とほぼ同じである. しかし, 糖尿病があればすべて130/80mmHg未満を目標に厳格な降圧を目指す我が国と比較し, KDIGO-GLは尿蛋白がない糖尿病の場合には140/90mmHg以下, ESH/ESC2013も140/85mmHg未満と緩和している. また, 高齢者に対する降圧は個別に目標を定めるとするKDIGO-GLに対し, JSH2014は, 65~74歳では140/90mmHg, 75歳以上は150/90mmHgを目指し, 忍容性があれば若年者と同じ降圧目標を目指してもよいとした. 一方JSN2013は, 緩徐に降圧し, 青壮年CKD患者と同じ降圧目標を目指すとした. ESH/ESC2013は, 80歳以上の高齢者に対しては収縮期血圧を140~150mmHgに維持することを推奨している. JNC-8は, 高齢者に対しては150/90mmHg未満を推奨している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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