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検尿ノススメ

第48回 知っておきたい女性患者における尿沈渣検査の注意点

横山貴大沼榮子

Nephrology Frontier Vol.13 No.1, 62-66, 2014

「はじめに」尿沈渣検査を実施するにあたり, 患者へ検査の目的や採尿法および採尿量について可能な限り説明しなければならない. 腎・尿路系での出血, 炎症, 感染症や腫瘍などの病態および疾患部位を推定するためには, 尿沈渣検査に適した採尿をして頂くことが何より重要なためである. しかし, 女性の場合は解剖学的構造から適切な採尿が困難となり, 中間尿の採取を徹底したとしても, 腎・尿路系以外の子宮膣部, 頸部や体部などの生殖器由来の成分が混入してしまうことがある. そのため, 時には不適切な尿検体として取り扱われて捨てられ, 再採尿を指示される場合もある. しかし, 不適切な尿検体だからといって簡単に捨ててしまってもよいものであろうか, 患者からの重要な情報源に変わりはなく, 大切に取り扱い検査すべきと考える. 現に我々も, このような尿検体から重要な情報を得られることを何度も経験している. 本稿では, 女性患者における採尿法の重要性と腎・尿路系以外の子宮膣部, 頸部や体部などの生殖器由来の成分が混入してしまった不適切な尿検体から得られる有用な情報について概説する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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