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特集 CKDにおける食事療法~古くて新しい問題~

特集にあたって

木村健二郎

Nephrology Frontier Vol.13 No.1, 11, 2014

CKDにおける食事療法は以前より多くの医師が関心をもち, 議論してきたテーマである. しかし, この領域ではレベルの高いエビデンスを出すことが困難であるため, 議論は個人的な主張のぶつかりあいという様相を呈することがしばしばあった. 日本腎臓学会では2012年に「CKD診療ガイド」を, また, 2013年には「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン」を改訂した. ここでも食事療法については議論が盛り上がった. 特に, たんぱく質摂取量に関しては熱い議論が戦わされた. しかし, たんぱく質摂取量のみならず, エネルギー摂取量や食塩摂取量についても, 解決しなければならない問題が山積していることが明らかになった. 本特集では, ガイドライン作成に関わり, 問題点を充分に把握されている先生方に座談会と論文の執筆をお願いした. 読者は本特集から, CKDにおける食事療法の最新の考え方を知り, さらに, 何が問題で, 何を解決する必要があるのかを理解することが出来るはずである. 本特集が, CKD対策の一助になってくれれば企画者として望外の喜びである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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