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特集 AKI(急性腎障害)に関する話題

ポドサイト障害

原正則

Nephrology Frontier Vol.11 No.4, 20-24, 2012

「SUMMARY」糸球体上皮細胞, たこ足細胞(Podocyte, 以下Podo)は特異な形態をとり, 高度に機能が分化しており, 非常に増殖しにくいなどの生物学的な特性を有しているために, 種々の障害を受けると糸球体機能に影響を与え, 糸球体硬化に深くかかわっている. 近年では, このPodo障害を臨床的に評価することが重要な課題となっている. この臨床的課題に対して, 我々は尿中Podoの数やPodoマーカーであるポドカリキシン(PCX)の定量を行ってPodo障害を検出した. その結果, (1)糸球体疾患のスクリーニング, (2)糸球体障害の活動性の評価, (3)ネフローゼ症候群における鑑別診断, (4)糸球体腎炎における管外性病変の予知, (5)糸球体硬化進行の予知, (6)治療のマーカーとしての有用性, (7)糖尿病性腎症での早期診断などの臨床的有用性が確認できた. 尿を用いたPodo障害を検出する検査法は, こうした臨床的課題に対応できる有用な検査法になり得る.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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