【特集 CKD関連ガイドラインをめぐる話題】
              
 糖尿病性腎症
                  掲載誌
                
 
                  Nephrology Frontier
                  Vol.11 No.3 26-29,
                  
                    2012
                  
 
                    著者名
                  
  
                          古市賢吾
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                          和田隆志
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          糖尿病
                        / 
                          腎臓
                        
                    診療科目
                  
  
                          一般内科
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                          腎臓内科
                        / 
                          糖尿病・代謝・内分泌科
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                          泌尿器科
                        / 
                          老年科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Nephrology Frontier
                    
 「SUMMARY」増え続ける糖尿病症例を背景とした糖尿病性腎症の増加により, 透析導入だけでなく, 2011年末の透析症例の原疾患としても糖尿病性腎症が第1位となった. このような糖尿病性腎症の発症・進展抑制には, 血糖管理, 血圧管理を含めた集学的な治療が必要である. また, このような集学的治療により進展した腎症が寛解することも報告されている. 本稿では, アルブミン尿, eGFRを基軸とした新しいCKD分類の意義も含め概説する. 「I 増加する糖尿病性腎症」増加し続ける糖尿病症例を背景に, 糖尿病性腎症の症例数も増加し続けている. 国民健康・栄養調査による報告では, 糖尿病が強く疑われる症例は, 1997年には690万人であったものが, 2002年には740万人と5年間で50万人の増加であった. この症例数は, 2007年までの次の5年間には3倍の150万人が増加し, 890万人となった. このように増え続ける症例から, 一定の割合で糖尿病症例が発症してくる.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。