【特集 CKD関連ガイドラインをめぐる話題】
新しいCKD分類の今後の展望
掲載誌
Nephrology Frontier
Vol.11 No.3 20-24,
2012
著者名
井関邦敏
記事体裁
抄録
疾患領域
腎臓
診療科目
一般内科
/
腎臓内科
/
泌尿器科
/
老年科
媒体
Nephrology Frontier
「SUMMARY」2002年度にCKDの概念と重症度分類が提唱され, 世界的に認知された. しかし, 高齢者に多いステージ3レベルで, アルブミン尿陰性例の病的意義について批判があがっていた. 2009年度に開催されたKDIGOの会議において修正が行われ, ステージ3を3a, 3bに細分し, 全ステージに渡リアルブミン尿の程度によって3段階に分けられた. 人種, 性, 年齢, 糖尿病, 高血圧とCKD分類の重症度との関連について現在解析中である. 「I ヒートマップについて」2002年度より提唱されている慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の概念は広く受け入れられている. しかし, 専門家を中心に, GFRのみによる分類の妥当性, 加齢によるGFR低下の病的意義について疑問が残っていた. 2009年に大規模疫学的研究を集積し, メタ解析および討論が行われた1)(図1). 我が国からは沖縄と大迫のデータが選ばれている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。