特集 ガイドラインを診療に活かす
日本透析医学会ガイドライン(二次性副甲状腺機能亢進症を中心に)
Nephrology Frontier Vol.11 No.2, 42-47, 2012
「SUMMARY」慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)では, その機能低下により種々の骨ミネラル代謝異常を生じることが知られている. それは長期的には全身の血管石灰化を介して生命予後に影響を及ぼすため, 近年「CKD-mineral and bone disorder (CKD-MBD)」という全身疾患としての概念が創設された. 本稿では, 日本透析医学会より発表されたばかりの「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン」について, 前ガイドラインとの変更点や臨床応用につき検討する. 「I はじめに」慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)に伴う骨・ミネラル代謝異常は, 血管の石灰化を介して生命予後に深刻な影響を及ぼす. 近年その高い重要性から, 「CKD-mineral and bone disorder (CKD-MBD)」という全身性疾患としての新しい概念が提唱されるようになった1).
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