SUMMARY  生体内でリンは骨に最も多く存在するが,細胞内液における主要な陰イオンでもあり細胞機能維持のため様々な役割を担っている.リン代謝異常は,PTHとビタミンDの2つの因子だけでは十分な説明が困難であったが,FGF23の発見により病態の解明がここ10年で著しく進歩した.小児科領域での低リン血症の原因解明や,CKDにおける生命予後との関係など興味深い報告が続いており,今最も期待される分野の1つと言える.