はじめに  近年の画像イメージングの発達は目覚ましく,コンピュータや画像処理技術の発達によって,最近の画像診断技術は飛躍的に向上し,腎臓の最小単位であるネフロンイメージングまで迫る勢いである.そのネフロンは大きく濾過と再吸収のユニットからなり,その血管系は糸球体毛細血管と尿細管周囲毛細血管からなる.後者について以前,その画像イメージングから赤血球速度を算出して病態,治療効果の考察を行った.そこで,今回は糸球体毛細血管画像イメージングにフォーカスを当て,ペンシルレンズ型生体顕微鏡のラット糸球体毛細血管画像イメージングから画像処理して赤血球速度カラーベクトルマッピングを行ったので,その詳細について述べる.