SUMMARY  多発性嚢胞腎(PKD)の根本的治療はいまだなく,降圧治療,飲水の励行などの保存的治療が中心である.しかしながら近年,疾患モデルマウスの解析などから嚢胞形成機序の解析が進み,薬剤投与実験などから種々の薬剤が治療薬となり得る可能性が報告されてきている.  今後更なる研究が進み,1日も早く臨床の場で活用できる薬剤が出てくることを期待する.