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検尿ノススメ

第32回 IgA腎症と尿検査

横山貴堀田茂小川哲也新田孝作

Nephrology Frontier Vol.9, No.1, 60-62, 2010

「はじめに」IgA腎症は, 糸球体にIgAの沈着を伴う慢性腎炎の一形態として, 1968年にBergerによって初めて報告され, 現在もいまだ病因は明らかになっていない疾患である. 本症は血尿や蛋白尿で発症し, 腎生検の診断後およそ30~40%が5~20年の経過で腎不全に進行することが多く, 腎予後は不良であることが多い1). 我が国での発症頻度は高く, 原発性糸球体腎炎の40~50%を占めている. 診断および病態の把握には, 腎生検による病理組織学的検査が重要とされている. 初期診断, 長期経過観察期間では, 疾患の活動性や治療効果の指標に用いられる検査として尿検査があり, 蛋白尿とともに尿沈渣中の赤血球, 特に糸球体性の出血を示唆する変形赤血球や赤血球円柱, 腎実質障害を示す尿細管上皮細胞や顆粒円柱の出現が有用とされている. 本稿では, IgA腎症における血尿の有無, 尿中赤血球数および形態(特に変形赤血球の出現頻度)と腎機能および糸球体病変との関係, 治療による尿中赤血球数と蛋白尿血尿と尿蛋白の経時的変化について概説する.

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