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検尿ノススメ

第31回 リン酸塩円柱検出の有用性

横山貴小川哲也新田孝作

Nephrology Frontier Vol.8, No.4, 39-42, 2009

「はじめに」尿沈渣における血球類, 上皮細胞類の検出および出現数は, 腎・泌尿生殖器系の疾患の診断および病態の把握に有用であることは言うまでもない. 塩類・結晶類については, 肝疾患によるビリルビン結晶, 先天性アミノ酸代謝異常によるシスチン結晶, 尿路結石症によるシュウ酸カルシウム結晶と尿酸結晶やファブリ病によるマルベリー小体などが臨床的に有用とされている. 無晶性の尿酸塩およびリン酸塩などの塩類については, 食物の種類および摂取量によって採尿後の時間経過とともに析出し, 尿沈渣中への出現量が変化することがあるため, 臨床的意義は低いとされている. しかし, 円柱に封入された塩類, つまり, 塩類円柱についても無意味なのであろうか. 食物との関係は否定できないが, 採尿後の時間経過による析出については除外でき, 円柱の形成機序から考えても遠位尿細管よりも上部で塩類の析出が起こっていることが推測され, 尿沈渣中への出現は臨床的に意義があるのではないかと考える.

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