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Special Articles

テーマ① 好酸球性副鼻腔炎の抗体治療

藤枝重治

鼻アレルギーフロンティア Vol.22 No.2, 60-68, 2022

抗体薬は生物学的製剤(biologics)とも呼ばれ、細胞表面の目印になる抗原や組織で過剰に産生されるタンパク質を抗原としてピンポイントに狙い撃ちする。実際には、さまざまなサイトカイン、細胞表面の受容体、がん細胞表面のがん抗原、血中タンパク質が標的となり、それらを持つ細胞の機能を抑制したり、抗体依存性細胞傷害(antibody dependent cellular cytotoxicity:ADCC)にて殺細胞効果を発揮したりして標的の細胞を攻撃する。これまで有効な低分子化合物による治療法がなかったがんや難病に対して、ピンポイントに攻撃できるので、期待度が高い。実際、これまでにない治療効果が証明されている抗体薬も開発されている。しかし難易度の高い遺伝子工学の手法が必要であり、かつ特殊で大規模な製造設備を要するので、一般に抗体薬は非常に高額である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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