1879年にPaul Ehrlichが末梢血中にエオジン染色によく染まる細胞を発見し,これを好酸球と名付けた1).寄生虫感染が末梢血好酸球数や組織への好酸球浸潤の増加を引き起こすことから,好酸球は寄生虫感染防御に関与する細胞であると古くから考えられてきた1)–3).1980年代に喘息などのアレルギー疾患において,炎症局所への好酸球浸潤が亢進していることが明らかとなった4).2004年には2つの好酸球欠損マウスを用いた実験から,好酸球は喘息における気道過敏性とリモデリングに関与することが証明され,アレルギー疾患におけるエフェクター細胞と考えられるようになった5)–7)