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耳鼻咽喉科アレルギー研究・診療施設紹介
防衛医科大学校耳鼻咽喉科学講座
山下拓
/ 塩谷彰浩
鼻アレルギーフロンティア Vol.13 No.1, 40-45, 2013
「講座の沿革」 防衛医科大学校は1973年に設立され, 医師である幹部自衛官を養成し, かつ自衛隊医官に対して自衛隊の任務遂行に必要な医学知識と, それに対する研究能力を習得させ, 実際の診断・治療にかかわる臨床実習および研究を行うことを目的として防衛省に設置された. 1977年には医学生の臨床研修の場として防衛医科大学校病院が開設され, 1987年には大学院博士課程に相当する医学研究科が, 1996年には防衛医学研究センターが開設され, 現在に至っている. これまで2,144名の医学科卒業生を輩出し, 自衛隊の衛生医療現場における任務はもちろんのこと, 国際平和協力業務や国内外の災害救難および支援活動などにおいて, その活躍の場は近年急速に拡大している. 自衛隊以外にも, 全国各地の大学をはじめとする教育機関, 中核病院, 地域医療などにおいて多くの当講座の人材が貢献している. 耳鼻咽喉科学講座は1977年の病院開設と同時に, 当時国立病院医療センター耳鼻咽喉科部長であった井上鐵三が初代講座教授として着任し開設された.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。