座談会(Round Table Discussion)
最近約10年における通年性アレルギー性鼻炎の治療~増加するハウスダストとスギの重複感作~
掲載誌
鼻アレルギーフロンティア
Vol.12 No.3 7-14,
2012
著者名
大久保 公裕
/
大塚博邦
/
岡野 光博
記事体裁
抄録
疾患領域
アレルギー・免疫
/
耳鼻科疾患
診療科目
アレルギー科
/
耳鼻咽喉科
/
手術・救急
媒体
鼻アレルギーフロンティア
「通年性アレルギー性鼻炎患者における感作アレルゲンの変化」大久保 最近約10年の間に, 通年性アレルギー性鼻炎の患者数や治療にどのような変化がみられたのか, 大塚先生と岡野先生にお話を伺いたいと思います. まずは, ハウスダストとダニによる通年性アレルギー性鼻炎患者数とアレルゲンの変化について, 大塚先生のデータをご紹介いただけますか. 大塚 横浜市北部にある当院で1999年以降の患者推移を調べたところ, アレルギー性鼻炎患者に占めるハウスダスト単独例の比率が減少していることが分かりました. 図1に, アレルギー性鼻炎と花粉症の患者を対象に行ったRAST検査の結果を, アレルゲン別に比率で示しました. 当院の1999年, 2004年, 2011年のデータをピックアップしています. ハウスダスト単独例は, 1999年21.8%, 2004年(2~4月除外)23.7%ですが, 2011年(2~4月除外)には9.2%と減少しています.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。