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座談会(Round Table Discussion)

花粉症2012~治療目的は,症状のコントロール~

大久保公裕大橋淑宏岡本美孝増山敬祐

鼻アレルギーフロンティア Vol.12 No.1, 7-13, 2012

「2011年の花粉飛散量と症状との関連」<大久保>2011年春, 東京のスギ・ヒノキ花粉飛散量は, 1985年の観測開始以来2番目に多い結果となりました. 都内では8,499個/cm2, 八王子では24,484個/cm2の花粉飛散がみられ, 長期にわたって飛散しました. 先生方の地域では, いかがでしたでしょうか. <岡本>千葉では予想以上に花粉が飛散し, 測定を始めて以来, 最高の飛散量となりました. <増山>山梨も, スギ花粉飛散量は過去10年間で最も多い年となりました. また, 飛散終了日が5月上旬と, 長期にわたって飛散したことも特徴でした. <大橋>大阪は, 過去10年間の平均と比べれば2,646個/cm2とやや多い程度でしたが, ここ数年は特に少量飛散が続いていたため, 久しぶりに花粉が多く飛んだ年となりました. <大久保>大量飛散により, 症状の悪化はみられたのでしょうか. <岡本>飛散開始直後は雨や雪の影響でそれほど飛散しませんでしたが, 2月下旬から飛散量が増え, 3月, 4月と飛散量が多い日が続いたため, 症状が強かったという報告が多かったです.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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