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統合失調症と生活習慣

統合失調症とナイアシン

大沢博

Schizophrenia Frontier Vol.11 No.1, 18-22, 2010

「要約」Abram Hofferが提起していた, 統合失調症のアドレノクロム仮説に注目し, アドレナリンの酸化による幻覚物質アドレノクロムの生成が, 統合失調症の発症の重要な要因であろうという, その理論を紹介した. ノルアドレナリンがアドレナリンに変わり, アドレナリンが酸化してアドレノクロムになる. この2つのステップで, ナイアシンは抑止作用があるという. また低血糖はノルアドレナリンやアドレナリンの分泌を促進する. 統合失調症患者が低血糖症であれば, その治療も必要である. ナイアシンを含む栄養補給が改善をもたらしたと思われる, 援助ケースを紹介した. 「1 精神疾患と栄養」精神疾患と栄養に関しての筆者の研究を振り返ると, 2000年に『分裂病の栄養療法』1), 2006年に『統合失調症と低血糖症』2), 2008年に『ビタミン, ミネラルと心の健康』3)と, 論文を発表してきた. また海外の主要な文献から学び, それらを訳書として出版してきた.

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