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Review(再生医療)

動物再生医療と産学官連携の今

ーヒトと動物の再生医療は助け合えるのか?-

能田健宮﨑茂枝村一弥

再生医療 Vol.19 No.1, 29-43, 2020

わが国の動物再生医療は,世界にも類をみない規模と深さで数多くの取組みが連携し日々進展している。2013年の法整備以降,関係者の協力体制整備が始まり,2015年に動物再生医療推進協議会(CARM)が組織された。その後,CARMと国との連携を強化しつつ,関連指針,再生獣医療実施施設の届出制度等が着々と整備されてきた。これらの取組みを背景に,ヒトと動物に共通する疾患を含む再生獣医療行為や動物細胞加工製品の開発が進んでいる。本稿では,動物再生医療の法的位置付け,産学官連携,国内の実施状況そしてトランスレーショナル・メディシンへのアプローチについて概説し,ヒトと動物の再生医療の接点を探る。
「KEY WORDS」動物再生医療推進協議会(CARM),プレ・コンペティティブ共同研究,ガイドライン,診療実施施設届出,トランスレーショナル・メディシン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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