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企業紹介

株式会社ギンレイラボ Co-Culture technology for Innovative Study

島崎猛夫

再生医療 Vol.18 No.1, 43-47, 2019

弊社は,細胞の共培養容器「NICO®-1」/「Uniwells™」シリーズを販売しています。実際の写真と使い方について図1に示しました。
株式会社ギンレイラボ(以下,ギンレイラボ)は,大学発ベンチャーですが,当初より起業や製品開発を目指していたわけではありません。自身の研究の過程で,細胞同士が直接接触しない非接触共培養で,かつ両方の細胞を同時に観察する必要がありました。液体培地を他方に加える方法では,相互作用は観察できません。セルカルチャーインサート等の名称で呼ばれている上下タイプの共培養容器(Vertical Type Co-culture Plate;VTCP)は,挿入側(上側)容器の底面がフィルターであり,下側の容器の底面の素材と異なるため,細胞の挙動が異なるうえ,上側の容器の細胞と下側の容器の細胞を同時に観察できないことが1番の問題でした。2つの細胞を同時に観察する目的に適した細胞培養容器がみつからず,市販の容器を加工して実験を行っていましたが,加工に伴う微小異物混入や滅菌の問題,フィルターがないことによる細胞の混入などの課題に直面していました。横方向での共培養容器が実在しないことやその存在のメリットを所属大学産学連携コーディネーターに相談した結果,石川県および(公財)石川県産業創出支援機構(ISICO)が主催する2011年の「医商工連携促進事業 医療・福祉機器マッチングセミナー」をきっかけに,地元の企業である伸晃化学株式会社との共培養容器に関する共同開発がスタートしました。私と伸晃化学株式会社の方々との数年にわたる検討を経て,学校法人金沢医科大学および伸晃化学株式会社とで特許共同出願を行いました。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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