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運動器の再生医療が目指すものは?

再生医療 Vol.17 No.1, 1, 2018

山中伸弥教授がiPS細胞を発見して早10年が経ち,その間のノーベル賞受賞を機に再生医療に対する国民の関心が一気に高まり,私たちが行ってきた脊髄再生医療への応用の期待も一段と大きくなりました。そんな社会的気運のなか,ある市民公開講座で聴衆の方から,「先生たちが目指している再生医療のゴールは何ですか? 人間の体中の組織や臓器を再生医療で置き換えることができるようになれば,人類に不老不死は訪れるんでしょうか」と聞かれたことがあります。その時私は,「人間にとって死ねないことほど,不幸せなことはないと思います。私たちが目指しているのは元気でぽっくりです」とお答えしました。その時,会場は笑いの渦になりましたが,私は決して冗談ではなく,本気でそう考えています。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

抄録