<< 一覧に戻る

巻頭言

ティッシュエンジニアリングからオーガンエンジニアリングへ

清水達也

再生医療 Vol.16 No.3, 1, 2017

ティッシュエンジニアリングが提唱され四半世紀がたとうとしている。当初は三次元のスキャフォールドに細胞を播種あるいは混和して立体化を図る組織構築法が主流であったが,現在は点(バイオプリンティング・スフェロイド集積),線(細胞ファイバ法),面(細胞シート積層)といったそれぞれ次元の異なる細胞・細胞集団を1 つのユニットとしてボトムアップ式に立体組織を構築する様々の技術開発が進んでいる。生物学的・工学的技術による生体環境模倣と細胞の自己組織化能のバランスをいかに制御するかがティッシュエンジニアリングの醍醐味といえる。
生体同様の三次元組織の構築において当初より克服すべき大きな課題となってきたのが,毛細血管網付与による作製組織のスケールアップである。現在,臨床使用されている薄い組織や厚みがあっても細胞密度の低い組織に関しては,作製段階で血管網を導入しなくても生体内で生着可能である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る