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患者まで届いている再生医療

間葉系幹細胞を用いた肝疾患再生医療の現状

土屋淳紀小島雄一清野智渡邉雄介寺井崇二

再生医療 Vol.16 No.1, 28-38, 2017

肝臓は,本来再生能力が非常に高い臓器として広く知られているが,ウイルス,薬物,アルコール,自己免疫などにより急性障害を受けたり,慢性的にB・C型肝炎ウイルス,アルコール,非アルコール性脂肪性肝炎(non-alcoholic steatohepatitis;NASH),自己免疫性肝炎,原発性胆汁性胆管炎などにより障害を受けると肝不全に陥る。慢性的に障害を受け肝に高度の線維化を来し,多くは肝萎縮を来す病態は肝硬変と呼ばれ,臨床上大きく以下の三つの点で問題になる。一つ目は,肝臓は様々な働きがあり,一般的には化学工場と例えられるが,その代表的な働きとして,蛋白,脂肪,糖などの代謝,解毒,凝固因子の産生,胆汁の産生などがあり,肝硬変ではこれらが十分に働かないために,むくみ,黄疸,血液中のアンモニア上昇や肝性脳症など,多岐にわたる症状を来すことが問題になる点である。
「KEY WORDS」間葉系幹細胞,細胞療法,肝硬変

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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